広島が、球団初のリーグ3連覇を達成した。優勝マジック1のまま2日間足踏みしたこの日、2位ヤクルトとの直接対決に大勝し、3年連続9度目のセ・リーグ優勝が決まった。本拠地での胴上げは27年ぶり。

先発九里が8回無失点の好投。打線も1回に5点を奪う猛攻。中盤にも加点し大量リード。9回は守護神中崎が山田哲を三振に打ち取り、3年連続の胴上げ投手となった。マツダスタジアムのスタンドを真っ赤に染めたファンが大歓声を送る中、緒方孝市監督が選手らの手で9度、宙を舞った。また、今季限りでの引退を表明している新井も胴上げされた。

今季は、開幕4連勝スタート。早々に首位となり、いったん2位に落ちることはあったが、4月下旬に首位に立ってからは徐々に2位以下を引き離し独走態勢に入った。8月15日に優勝マジック「32」を点灯させ、8月終盤に7連勝で一気にマジックを減らした。その後6連敗するなど苦戦したが、同23日に3年連続リーグ優勝に王手をかけていた。

指揮官は優勝インタビューで「リーグ優勝、3連覇おめでとうございます!」とファンに呼びかけ「選手だけでなくファンと一緒になって胴上げしてもらったようで、夢のようでした。日本一というゴールへ向かって戦いは続きます。ご声援お願いいたします」とあいさつ。次はクライマックス・シリーズ(CS)を勝ち抜き、日本一を目指す。