西武辻初彦監督が、試合後に選手たちと臨んだ共同記者会見で「ほっとしてます」と心境を語った。

8度宙を舞った瞬間は「喜びと、私を胴上げしてくれる選手たちの気持ちが伝わってきた。ここまでみんなが頑張ってくれて、うれしい気持ち」と言った。

優勝の要因は「数字を見れば打線大爆発。個々に特徴のある選手たち、キャラクターに富んだ選手たちがいて、1点を大事に取り、1点を大事に守ることを理想にして取り組んできた。選手たちは劣勢でも、その日の勝利に向けて頑張ってくれた」と分析。「開幕8連勝からスタートして、1度も落ちることなくトップを走り続けた選手を誇りに思います。9月にソフトバンクさん、日本ハムさんなど9連戦に入る前日に怖いと感じ、不安に初めて襲われた。それを選手たちが連勝、連勝で乗り越えてくれた。マジック1になって初めて優勝できると思いました」。

キャプテンを務めた浅村については「申し分ないです。アサは口数が多いわけではないけど、グラウンドで選手たちに背中で見せて、全試合に出場しながらチームを引っ張ってくれた」と感謝した。

印象に残った一戦については、少し考え込んだ。

「雄星がソフトバンクに勝った試合。ここで雄星が変わってくれるかなと思った大事な試合。今年苦労してきた。ソフトバンクにやっと勝てた試合がうれしかった」と振り返った。