ヤクルトが由規投手(28)と来季の契約を結ばないことが1日、分かった。

近日中にも自由契約選手として発表される予定。由規は右肩手術を乗り越えて復活の道を歩きだしていたが、現在は右肩痛のためノースロー調整中。球団は早期回復は困難と判断し、功労者の由規に球団内にポストを用意する意向だったが、本人の現役続行への意思が固く、苦渋の決断を下した。最速161キロの剛腕が、新天地でのプレーを模索していくことになる。

<由規の苦闘>

▼11年9月9日 右肩の張りで登録抹消。

▼12年5月24日 左膝下のはく離骨折で全治2カ月と診断される。

▼13年4月11日 右肩をクリーニング手術。

▼14年6月14日 イースタン・リーグ混成チームのフューチャーズ戦で792日ぶり実戦復帰。最速155キロで1回無安打無失点。

▼同8月6日 イースタン・リーグ巨人戦に先発、5回3失点で勝利投手に。この後、右肩の違和感を訴える。

▼15年11月12日 4年連続で1軍登板がなく、年俸800万円減の1500万円で育成選手として契約。背番号121。

▼16年7月5日 背番号11で支配下登録に復帰。

▼同9日 本拠地・神宮での中日戦に先発。5年ぶりの1軍マウンドは5回3分の0を10安打6失点で負け投手に。最速149キロ。

▼同24日 ナゴヤドームでの中日戦に先発。5回3分の1、2失点で5年ぶり勝利。