今季限りで現役引退を表明したオリックス小谷野栄一内野手が最終打席を終え、プロ16年間の野球人生にピリオドを打った。

9回2死に代打で登場。打席に向かう時点で何度も涙を拭い顔を紅潮させた。初球は外角への速球にヘルメットが脱げそうになるほどのスイングでファウルし、2球目は空振り。ラストとなった3球目は鋭い当たりだったが、遊ゴロに倒れた。

一塁ベンチ前ではソフトバンクの高谷と握手し、オリックスナインとタッチを交わした。今季限りで退任する福良監督も涙を目を赤く腫らしていた。

試合後は引退セレモニーが行われ、「みなさんのおかげでこんなにすっきりした引退ができるとは思いませんでした。ファイターズで12年、バファローズで4年、まさかこんな僕が16年間も野球を続けることができるとは本当に思いませんでした。病気になったり、ケガも多かったり、いろいろありましたけど、節目節目に初安打の対戦相手がバファローズで、それも10月5日、今日引退試合と全く同じということでバファローズと深い縁があるんだなとつくづく感じました。恩師である福良さんと同じタイミングでユニホームが脱げるなんてこんなうれしいことは思います。福良さん、本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした。もうすっきりしちゃったんでかっこいいことも感動することも言えないんで、明日6日はソフトバンクのぽんちゃん(本多雄一)の引退試合なので最高な試合にしてあげてください。16年間本当にありがとうございました」とあいさつした。