これも“ご縁”だ。

ロッテには9月末から10月頭にかけて、通算2000安打を達成した福浦和也内野手(42)へ多くの祝福の花が届いた。約100個のスタンド花やコチョウランが、ところ狭しとZOZOマリンに並べられた。

ほとんどがプロ野球関係者やマスコミ関係者からのもの。それににまざって、1つ異色の送り主があった。サッカーJ1の浦和レッズからだった。

特段、福浦と接点はない。不思議に思った球団が先方に問い合わせた。すると広報からこんな答えが返ってきたという。

「9月23日のヴィッセル神戸戦の朝に、ホテルでチームマネジャーの水上がスポーツ紙の1面を見て『浦和』という文字が目に入ったことが発端です」

どうやら水上裕文マネジャーが2000安打を報じる1面記事を見て、福浦和也が「福『浦和』也」に見えたというのだ。「浦和に福がある、なり」とは何と縁起の良い名前だ、となって、縁を感じて花を贈った流れらしい。

中2の長男がサッカーをしていることもあり、まさかの強豪チームからの花に福浦も驚いた様子。「浦和レッズさんから祝福のお花をいただけるなんて、夢にも思いませんでした。2000安打の記録のすごさをあらためて感じました。ありがたいことです」と感謝。さらに「サッカーはずっと好きで、中学校2年生の長男も好きなので、ぜひ機会があれば応援に行かせてもらいたいと思っています。まだ1度もJリーグを見たことがないので、ぜひ生観戦に行きたいですね。今回は本当にありがとうございました。また気持ちを入れなおして頑張ります」と観戦も希望した。

浦和・水上マネジャーは「喜んでいただいたようでうれしいです。ここから何かご縁を強くしていければと思っています」と話しており、今後、異種スポーツ間の新たな交流につながるかもしれない。【鎌田良美】