日大国際関係が、逆転サヨナラ勝ちで7季連続優勝を決めた。2位の東海大海洋に4-3。最速150キロ右腕の続木悠登投手(4年)が3失点で粘投し、9回裏に代打の青木伊織内野手(3年)が、適時二塁打を放って激戦に終止符を打った。同校は、19日開幕(岐阜・長良川球場)の東海地区選手権出場権を獲得。リーグ戦は今日14日で全日程を終える。

日大国際関係が、代打攻勢で決戦を制した。2-3の9回裏1死一、二塁、代打高橋海飛内野手(3年)が同点適時打。なお1死一、二塁の場面で、二塁走者の林健太捕手(2年)がけん制死。2死一塁となり、流れを失ったと思われたが、代打青木が勝負強さを発揮した。「みんなつないでくれたので、結果を残すしかないと思いました」。

内角高めのスライダーをたたいた打球は、左翼手の手前で大きくイレギュラー。後逸する間に、一塁走者の高橋が一気に生還。逆転サヨナラでリーグ7季連続優勝が決まり、青木を中心に歓喜の輪が広がった。「7連覇がかかっていたので、本当にホッとしました」。仲間から手荒い祝福を受ける青木の目には、涙が浮かんでいた。

通算23度目の優勝を決めた和泉貴樹監督(64)も満足そうな表情で言った。「(青木は)すごく真面目にやっていて、努力を買いました。しぶとくやってくれたね」。100人を超える部員の中でチャンスをつかむため、青木は夏休み、休日なしで朝練に打ち込んだ。午前10時の全体練習開始前には、同8時から約1時間、黙々とロングティーを重ねた。4番大森賢将主将(4年)も後輩の活躍を喜んだ。「青木や高橋が一番練習をやってきたのを知っているので、素直にうれしいです」。

続木と小沢拓馬(4年)の先発二本柱の安定感に加え、層の厚い野手陣でまたも県頂点に立った日大国際関係。この先は明治神宮大会出場を目指し、東海地区選手権、三連盟王座決定戦を勝ち抜く構えだ。【鈴木正章】