阪神島田海吏外野手(22)が合流初日に猛アピールした。19日開幕のU23(23歳以下)ワールドカップ(W杯、コロンビア)に出場する日本代表は14日、都内で社会人の東京ガスと練習試合を行った。楽天の内田、堀内とともに合流した島田は「2番中堅」で先発。5回に先制の右前適時打、7回に中前に2点適時打を放つなど3打数3安打3打点と全得点をたたきだし、3-0の勝利に貢献した。

今季は開幕カード巨人戦の1試合に代走で出ただけで2軍へ。9月23日に再昇格し、11試合で7安打を放った。前日13日の中日戦(ナゴヤドーム)後に都内へ移動。睡眠は4時間の強行軍だったが、「僕は成績を残して選ばれたわけじゃない。だからW杯は格好のアピールの場。無駄な1球がないように取り組んでいきたい」と元気に動いた。

俊足が売り。中学3年時には陸上の桐生祥秀にジュニア五輪100メートルで先着し、阪神、代表ともに背番号は赤星憲広氏と同じ53番。この日は一塁で2度けん制死したが「走塁を生かしたい。ミスもありましたけど、消極的にならないようにやっていかないといけない」と力を込めた。【千葉修宏】