ソフトバンク西田が、ラッキーボーイの活躍でCSファイナル突破に貢献した。3戦続けて8番遊撃で先発出場。1打席目に中前打で出塁すると、内野安打、左前打と連ね、ファイナルステージ5試合で12打数7安打、打率5割8分3厘と打ちまくった。

「自信を持ってやれました。偶然ではなく、シーズン終盤から継続してやりたかったことができたと思う」と満足げに振り返った。日本ハムとのCSファーストステージ直前には王球団会長から直々に打撃アドバイスを受け「シンプルで分かりやすかった」。昨年まで在籍した楽天ではCS出場の経験はなく「ベンチで見ていただけ。緊張はすると思うけど、シーズン通りにやりたい」と話していたが、今ステージ初戦で西武菊池の151キロの直球を右前にはじき返し波に乗った。一躍脚光を浴びたが「たまたま短期決戦でチャンスをもらって試合に出て結果を出せただけ」と謙虚だ。

チームの内野手争いは厳しい。負傷の今宮に代わって遊撃を守り、抜てきに応えている。「苦しいときも声を掛け合ってチーム一丸となる強さがある」。次の舞台は日本シリーズだ。【佐竹英治】