ソフトバンク工藤公康監督(55)が22日、うれしい悲鳴をあげた。西武とのCSファイナルシリーズを勝ち抜き、2位から球団初の下克上で日本シリーズ出場を決めた。

一夜明け、福岡へ戻る途中、羽田空港で取材に応じた工藤監督は、第1戦、第2戦は敵地マツダスタジアムで行われることに「今回の西武の応援もすごかった。広島はさらにすごいと思う」と雰囲気にのまれないことを警戒した。

敵地では指名打者が使えないため、デスパイネの起用法が注目される。「(左翼を)守らせると思うけど、グラシアルも調子がいいし」と困った表情だった。CSファイナルでは不振の松田宣を3戦連続でスタメンから外した。内川、長谷川勇も代打、スタメンと使い分けた。

西田がラッキーボーイとなった遊撃手には、左太もも裏を痛め離脱していた今宮も宮崎でのフェニックス・リーグで実戦復帰している。「今宮はまずはいい調整をしてもらいたい。(好調な選手も多く)悩ましい。何がベストかを考えていく」。日本シリーズは40人枠から毎試合ベンチ入り選手の登録を変更できる。工藤監督が見極め、CS同様に日替わりベストメンバーで日本一を狙う。