「フレッシュ内閣」で逆襲を期す。阪神が22日、来季の組閣を発表した。秋季練習がスタートする今日23日から新体制となる。新入団は清水ヘッドコーチ1人だけ。6人が2軍から1軍へ、5人が1軍から2軍へ“異動”となった。大きくメンバーを入れ替えることなく、密な連係をさらに強化して再スタートを切る。

谷本球団副社長兼球団本部長は「もともと1軍、ファームの監督コーチのシャッフルは考えていた。その路線に沿って今回の組閣を行いました」と説明した。金本前監督の続投を前提に当初進めていた布陣をベースに、1軍首脳陣の平均年齢は前内閣の50・3歳から45歳まで若返った。

谷本副社長は「今季と比べても、1軍とファームのコミュニケーションを良くしていこうという狙いがあった。そういうことを含めての入れ替えです」と力を込めた。結果的に金本前監督は解任に近い形での電撃辞任を余儀なくされたが、チーム全体としての方向性はブレさせない。

谷本副社長 若い選手が多いので、選手と一緒に悩んでやってくれたら。ファームに下りていただくコーチにしても、今年1軍で苦しんだ部分を共有した仲間。1軍はどんな情報がほしいとか、ファームでこういう選手を作らないといけないとかを共有してくれている。コミュニケーションを今年以上に密にしてやっていきたい。

若さと経験を巧みにミックスさせ、17年ぶり最下位から巻き返しを図る。【佐井陽介】