日本ハム近藤健介捕手(25)が「減酒」と「銭湯めぐり」で、来季の全試合出場を目指す。23日、札幌市内の室内練習場で秋季練習に参加したチームきってのヒットメーカーは、ティー打撃やフリー打撃で汗を流し「首位打者はもちろん毎年、目指しているけれど、来年はまず全試合出場を目標にやりたい。禁酒…は無理でも、酒を減らします」と飛躍への誓いを立てた。

今季は15年に並び自己最多の129試合に出場し、打率3割2分2厘5毛でリーグ3位。出塁率は同2位の4割2分7厘を誇った。開幕から1カ月近く打率4割以上をキープと快調にスタートを切ったが、4月下旬に右腓腹(ひふく)筋の筋挫傷で一時、離脱。疲労がたまってきた夏場以降は、思うようにバットが振れずに苦しんだ。「夏の失速で、首位打者争いから陥落してしまった。疲れてバットのスイングが鈍くなっているのに、無理やり振っていた」。

体のケアの大切さを痛感し、遠征先ではホテルの風呂ではなく、銭湯を探して入浴するようになった。「銭湯だと交代浴もできるし、ジェットバスもありますからね」。水とお湯に交互に入る冷温交代浴は、疲労回復や自律神経の乱れに効果があるとされる。この1年で、生活の意識は大きく変わった。

プロ野球選手といえば、酒席でも豪快に酒をあおるイメージだが、そこは、ぐっと我慢だ。「今年以上の成績を残すためには、何か変えないといけない。向上心を持ってやらないと」。来季はプロ8年目。球界一の安打製造機を目指して、今オフは土台作りから意識する。【中島宙恵】