「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が今日25日に開催される。

巨人が大阪桐蔭・根尾を1位で指名することを公表した。24日、大手町の球団事務所でスカウト会議を実施。長谷川スカウト部長は「根尾君で行きます。全員の総意で監督を含めて、みんなで決めた。明日は、どんなことがあっても1位の入札は根尾君ということで決定しました」と明言した。

近未来の看板選手として壮大な期待を寄せる。高い身体能力を土台とし遊撃手としての技量は無限の可能性が広がる。同スカウト部長は「必ずチームの中心選手、リーダーになるという潜在能力を秘めた選手だと監督も言っていた。チームの中心として、みんなの力を引き出すような選手になると思います」と人間性への評価も強調した。

チーム編成の側面からも適材といえる。正遊撃手の坂本勇は来季で30歳を迎える。守備の負担を軽減させるためにも三塁手へのコンバートが急がれる。「(坂本勇の)背中を見ながら(根尾が)伸びることによって、坂本がサードに回る時間が早ければ早いほどチームとしては、すごく戦力強化になる」と構想は明確に描かれている。

競合必至の逸材で交渉権を引き当てないことには身もふたもない。くじ引き役は「俺が引く」と名乗り出た原監督に託す。指揮官は「本人が投手もやってみたいというのであれば、アドバイスを送りながら彼の意向に沿うような起用をしていく」と約束。5年ぶり8度目の“大役”は、ここまでは1勝6敗。第3次原政権初のグータッチの相棒を射止める。【為田聡史】