「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が今日25日に開催される。

日体大・松本航投手(4年=明石商)が、西武から単独で1位指名されることが24日、有力となった。首都大学リーグでは巨人菅野(東海大)以来の「30勝&300奪三振」の記録をマーク。最速155キロ、変化球も器用に操る本格派右腕は「不安と期待が半々です。指名していただけるのなら、12球団どこでも行きます。前日になって緊張してきました」と明かした。

天国の祖父にプロの舞台で活躍する姿を見せる。大学2年時、祖父の朝雄さん(享年79)を肺がんで亡くした。実家の隣に住み、自身が高校入学で家を出た後も新聞の切り抜きを集めては報告をくれた。大学4年間で獲得した数々のタイトルの記念品は実家に送り、仏壇の隣に飾ってある。「プロで活躍する姿をおじいちゃんに見せられなかった悔しさがあります。もし指名されたら、その姿を見せに行きたい」と真っ先に報告すると決めている。

楽天則本を倣い先発完投型を目指す。「プロ野球選手としては体が大きくないけど、狙ったところで三振がとれる。ゲームを作れる。憧れます。即戦力として考えられてると思うのでそういう活躍がしたい」と身長176センチの自身と重ねた。大学3年のときに侍ジャパンに選ばれプロ入りを本気で意識した。高校時代は「志望届を出そうとも思わなかった」と4年間で土台をつくり夢が広がった。「しっかりやることはやってきたので、いい結果を待ちたいです」。天国のおじいちゃんと一緒に吉報を待つ。【久永壮真】