日本ハムは2年連続でドラフトの超目玉獲得を目指す。24日、都内のホテルでドラフト会議へ向けて最終協議を行い、大阪桐蔭・根尾の1位入札を決めたもようだ。

ただ、他球団が続々と1位公表に踏み切る中で、最後まで強固な煙幕を張った。吉村GMは「他球団の情報等も確認した上で、最終的には1人に絞りましたが、戦略上の理由で公表しないです」と、1位入札の選手を決めたことは明かした。誰かについては「ナンバーワン選手です」とだけ話し、競合になりそうかという問いには「あえて、そこはノーコメントで」。全体での指名人数予定や補強ポイントも含めて「それも、指名戦略上の理由で、あえて言わないです」と、徹底的に貝になった。

唯一、自ら切り出したのは「サプライズは…あるかもしれない。詳しくは言えない。何も言えない」と、不敵な笑みを浮かべた。あっと驚く指名があるのか、ないのか…。オープンな空気が漂う今年のドラフトだが周囲に流されず、未来のチームを託せる選手を指名していく。

今回のNO・1選手とみられる根尾には、最大7球団の競合が予想される。この日の会議に出席した栗山監督は「もちろん(去年のドラフトは)鮮明に覚えています。明日もイメージできています」と話した。根尾の名前は口にしなかったが、昨年もチームは7球団競合の清宮を射止めた。験を担いでドラフト前日のこの日は昨年と同じ、えんじ色のネクタイを締めた。根尾へ果敢にアタックすることを示唆する行動だった。あとは野球の神様の差配を待つだけだ。【木下大輔】