中日与田剛新監督(52)が右手で力強いガッツポーズを2度決めた。日本ハム、巨人、ヤクルトと4球団で競合したドラフト1位指名の大阪桐蔭・根尾昂内野手(3年)の交渉権を獲得した。紺のスーツに、淡いグレーのシャツ、紺をベースにしたネクタイを締めて、初仕事に臨んだ指揮官が「交渉権確定」とハンが押された紙をつかみ取った。

「絶対外せない思いがあったので、ほっとしている」。4球団で最初に抽選箱に右手を入れた。下から2つ目の封筒を引き上げて、開封を待ってからの、ガッツポーズ。安堵(あんど)の表情ものぞかせた。超高校級の選手で二刀流も期待される根尾。「(二刀流は)本人の意志を尊重したい。スーパースターのような選手。野球界を背負ってもらいたい」と、スター候補生の二刀流も容認する。「是非ドラゴンズのユニホームを着て、活躍してほしい」と、テレビカメラを通してラブコールを送った。