西武辻発彦監督(60)が、単独1位で指名した日体大・松本航投手(4年=明石商)に開幕からの先発ローテ入りを期待した。

他の11球団が高校生野手3人で重複する中、唯一の単独指名に成功。「名前が呼び出されながら、ドキドキしてました。見事、単独で。高校生3人に関しては欲しい選手ではあるけど、今のライオンズの現状を考えた時、柱となれる投手が欲しいということで選択させていただきました」と話した。

前日のスカウト会議では、1位候補として、松本とともに将来性のある高校生野手の名前も挙がった。ただ、辻監督は投手を希望していた。「(高校生野手が)育ってレギュラーになって、10年は安泰というのは魅力。それだけの力があるからこそ、あれだけたくさん、3人(藤原、根尾、小園)に注目が集まったと思う。でも、昨日、話している中で、投手をお願いしました」と明かした。

今季は10年ぶりリーグ優勝を果たしたが、チーム防御率4・24はリーグ最低。投手力が必要かと問われた辻監督は「誰が見ても、そう。野手は(必ず)当たる可能性もない。本当に、松本君1本と決めていました」と指名に至った背景を説明した。

松本を評価する点については「映像を見て、スカウトの話しを聞いた。まず、体が強い。速い球を投げられ、試合をつくれる。いろんな球場で投げている姿を見て、マウンドの作りが違うのに、対応力がある。(決め手は)うちのローテ投手になれるということ」と、ほめあげた。

期待することとしては「のちのち、うちのエースとなれるように。ローテを守れる、ひとシーズンを投げきれる投手になって欲しい」と話した。