ソフトバンク工藤公康監督(55)はくじ2連敗。昨年から5連敗となったが、最後はくじなしで最速159キロ右腕の東洋大・甲斐野央投手(4年)を指名し笑顔だった。

24日に公表した報徳学園・小園海斗内野手(3年)は4球団で競合。3番目に引き、4番目で引いた広島緒方監督が当たりを引いた。2分の1の確率だっただけに「こっちだったのか」と悔やんだ。2度目は立命大・辰己涼介外野手(4年)を4球団で競合したが、最後に引く時は当たりは残っていなかった。

「3度目も覚悟した」と話す甲斐野は単独指名となった。工藤監督も事前に映像で確認し「ボールの回転がよくて、最速159キロ。大学ナンバーワンの投手。縦のフォークという決め球も持っている。即戦力として期待している」と素材の高さを評価した。

「器の大きい投手に育てたい。最速160キロも出ると思います」と、鍛えればさらに球速も伸びると期待した。1位指名後、27日に日本シリーズ第1戦が行われる広島へ向け、新幹線で移動した。