日本ハムは読書促進全道キャンペーン「グラブを本に持ちかえて」の一環で、書籍1233冊を一般社団法人「北海道ブックシェアリング」に寄贈したと30日、発表した。

同活動の1つである「読み終えた本をみんなでシェア」と銘打った取り組みで、札幌ドームでの公式戦開催日にファンの善意で集まった本を寄贈した。

この活動は、11年に発生した東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方沿岸部の読書環境整備を進めている「北海道ブックシェアリング」の活動に球団が共鳴し、14年にスタート。5年目を迎えた今年は、7月20日から10月11日までの期間で開催された札幌ドームでの26試合で本の引き取りを行い、小説や絵本など段ボール17箱分が集まった。

選手会長の中島卓也内野手は球団を通じて「大切な本を次の読者にシェアしていくこの活動は、読書の素晴らしさを分かち合う上でとても意義のあることだと思っています。今年もたくさんの方にご協力していただき、選手一同、心より感謝申し上げます」とコメントした。

また、本を寄贈された「北海道ブックシェアリング」の荒井宏明代表は「いつもたくさんの本を寄贈していただき、ありがとうございます。一般社団法人北海道ブックシェアリングは、道内の読書環境の整備支援を進めるNPOです。北海道の読書環境は全国的に見ても厳しいものがあり、図書館や書店がなかったり、学校図書館の本が古かったりなどで『読みたくても読めない』という町が少なくありません。また、9月6日の北海道胆振東部地震で大きな被害を受けた地域も多く、その中でスポーツや本が大きな支えや前を向く力になりました。集めていただいた図書は、北海道ブックシェアリングがジャンル別に整理して、図書不足に悩む学校図書館や保育施設、福祉施設、公民館、そして東北被災地などに無償で提供していきます。これからもよろしくお願いいたします。わたしたちも北海道日本ハムファイターズの活躍に、力いっぱい声援を送ってまいります」と球団を通じてコメントを発表した。