オリックス西村徳文新監督(58)がユーティリティー育成に着手する。

1日に秋季キャンプのため、空路で高知市に入った。猛練習でチームの底上げを図るとともに、温めていたプランを明かした。「内外野守れる選手がいたほうがいい。両方練習させる」。今季は投手陣との兼ね合いで、野手のベンチ入りが14人と少ない時もあった。ユーティリティー選手が多ければ、駒不足に泣かされることはない。二遊間が本職の山足は「強化指定」として、外野を本格的に練習する予定だ。

2日から始まる秋季キャンプでは吉田正ら一部の主力をのぞき、内野手は外野を、外野手は内野の守備練習に取り組む。そこで来季に向け、適性をチェックする考えだ。また通常は練習の最後に組み込まれる筋力トレーニングを、練習開始時に行うことに変更。夜間には選手が個別で打撃コーチやスコアラーと「勉強会」を開く。西村新監督がBクラス脱出へ、改革に動く。