「ナベQ」が「ナベU」にほれた。

西武ドラフト2位の浦和学院・渡辺勇太朗投手(18)が7日、渡辺久信球団本部シニアディレクター(SD)兼編成部長らの指名あいさつを受けた。

身長190センチの大型右腕は、同185センチの渡辺SDと並んでも見劣りしない。「渡辺さんに直接、初めてお会いして、プロ野球の世界に入る実感が湧きました」と目を輝かせた。埼玉・羽生出身で、小さい頃は西武ドームに試合を見に行っていた。「監督をされている時に見てました。テレビや球場で見ていた方。直接お会いできて光栄です。(握手した手は)大きかったです」と、うれしそうだった。

史上6人目の「ライオンズの渡辺」が誕生する。これまでの5人は次の通り。

渡辺博敏(71~72年、投手)

渡辺久信(84~97年、投手)

渡辺智男(89~93年、投手)

渡辺孝男(92~00年、捕手)

渡辺直人(13~17年、内野手)

渡辺は同姓のSDとの出会いに「縁を感じました」と照れた。渡辺SDも「久しぶりに、西武の投手に渡辺姓が生まれる。名前は関係ないけど、私としても彼が1軍の先発で『ライオンズ、渡辺』と呼ばれたらと思うと、ゾクゾクします」と喜んだ。

渡辺SDは渡辺のポテンシャルを高く評価している。「無限の伸びしろを感じる。将来的にはチームを背負って立つ、エース級になれる素材」。ドラフト会議では「もうちょっと早めに(他球団に)持って行かれると思っていた。(他球団の指名コールで)『わ』と出ないように祈っていた」と、ハラハラしていたという。西武の2位指名は、ウエーバー順で11番目。渡辺が残っていたことを感謝した。

高い期待に、渡辺も「地元の埼玉で野球が出来るのは喜び。感謝したいです。数年後にローテに入り、2ケタ勝利を挙げられるように。ファンに愛され、長く野球が続けられるようにしたい」と気持ちを高ぶらせた。

渡辺SDのニックネームは「ナベQ」だが、渡辺はチームメートからは「ナベ」、「ユウ」、「ユウタロウ」などと呼ばれているという。西武では「ナベU」で決まり?