日本ハム中田翔内野手(29)が来季も主将で、日本一奪還を目指す。24日、札幌ドームで行われたファンフェスティバルに参加。栗山監督から2年連続で、キャプテンを任命された。海外フリーエージェント(FA)権を行使せず、残留した決意も胸に秘め、3年ぶり日本一へキャプテンとしての責務を全うする。

責務を果たすチャンスが、再びやってくる。中田が、日本一奪還への旗手になることが決まった。ファンフェスティバルが行われたこの日の舞台裏で、栗山監督から2年連続でキャプテンに任命された。「しっかりと全うしたいと思います」。表立っての発表がなかったのは既に指揮官が匂わせていたのと、確かなキャプテンシーを残し続投が有力視されていたから。「みんなにサポートしてもらいながら1年間できた。そういう考えでやっていきたい」と主将像を貫いていく。

3年ぶりの悲願達成を、公約に掲げた。今季はペナントレース3位から下克上を狙ったが、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージで敗退。16年以来の日本一には届かなかった。当時を回顧し「前回は、相手をつぶすくらいの気持ちだった。もう1度、そのくらいの気持ちで、ガムシャラな気持ちで戦いたい」。人一倍の闘争心を、チームの先頭に立って主張していく。

今オフに海外フリーエージェント(FA)権を行使せず、残留を決意。3年契約を結び、自覚は増した。指揮官から「まだ数字的にも、もっともっと残せる選手。厳しくいくよ」とハッパを掛けられた。12年目の来季は今年以上の責任を背負い、チームのトップに立つ。中田は「やり返したい気持ちはあるし、キレイごとを言っているようじゃ優勝できない」。もう1度、頂点を目指す強い決意をあらわした。【田中彩友美】