今季で引退した元中日の岩瀬仁紀氏(44)が26日、日米で話題になっている、あのサプライズシーンについて語った。この日は岐阜県内で中日選手会主催のゴルフコンペがあり、中日では最後のイベント参加になった。

今月13日、自主トレの拠点地、鳥取市のトレーニング研究施設「ワールドウィング」で、通算1002試合登板、同407セーブの日本記録を記念するセレモニーが行われた。

そこに同じく同施設に縁が深いマリナーズ・イチロー球団会長付特別補佐(45)が、予告なしに登場。トレーニングウエア姿で現れると、岩瀬氏にプレゼントを手渡して駆け足で立ち去った。ほんの数秒の決定的シーンを映した地元テレビなどの映像は、海を越えて広まっている。

「最初はサプライズで来ると聞いていたが、メディカルチェックか何かで来られなくなったと聞いていた。その中での、サプライズのサプライズ。誰も予期していなかった。何ごとか、という感じだった」

プレゼントの中身はマリナーズのユニホームだったという。サイン入りのお宝であるのは間違いないところ。「実は、まだ広げていません。(箱から)出しちゃったら、たたむのが大変。ちゃんと確認はしていないんです」。日本のレジェンドすら恐縮させる、イチローの粋な演出だった。