根尾サンに負けない! 今季限りで現役引退した中日荒木雅博2軍内野守備走塁コーチ(41)が27日、都内で行われたNPBアワーズで「功労賞」を受賞。今後も球界の発展に貢献したい思いを語り、ドラフト1位の大阪桐蔭・根尾昂内野手(18)への指導方針にも言及した。

汗にまみれた現役生活。締めくくりはきらびやかな舞台だった。「幸せでした。これからもプロ野球界の発展のために努力していきます」。23年間の苦労をかみしめ、次なる挑戦への決意を新たにした。

球界の宝が中日にやってくる。自身と同じ高卒ドラフト1位の内野手だ。指導方針は球団全体の大きなテーマだが、荒木コーチも自分なりに考えている。

「身体能力がすごいと聞いている。僕が考えている以上のことができそうなので、無制限にどこまでも伸びていってほしい。彼は『自分はすごい』って感じでは入ってこないと思う。自分で勉強しないと、という気持ちで来ると思うので、僕も応えられるように勉強しないといけない」

研究熱心、練習熱心で知られる根尾。プロでも変わらず、高い意識を見せてくれるはず。金の卵を成長させ、NPBアワーズの舞台に上がってもらえるように…。新米コーチも現役時代から引き続き「努力の人」でいる覚悟だ。【柏原誠】