西武菊池雄星投手(27)が2日、スマホの使い方について持論を展開した。

故郷の岩手・盛岡で、主に小中学生を相手にトークショーを実施。今の野球少年はスマホですぐにプロ選手の動画を見ることができる、という話題に「うらやましいですね。僕の頃は、本で読むしかなかった」。そこから、スマホの使い方について、話が進んだ。

「使い方と頻度だと思います」と前置きして、こう続けた。

「使わない時には使わないと割り切れればいい。“ながら”になるのは悪影響がある。(スマホで)野球を見るなら、見ればいい。でも、勉強しながらメールを打つのは、本来の使い方じゃない」

司会者から、具体的にどうすればいいか聞かれ、続けた。

「音が鳴らないようにすればいいんです。勉強中は、鳴らないようにする。スマホをいじっている間って、呼吸が止まったり、浅くなるんですよ。無意識に。深呼吸ができなくなる。それは、全然よくない。たとえば、本を集中して読みたいなら、スマホを身近な所に置いちゃダメ。メールが来ても、急に返信しないといけないことって、僕は職業柄、あまりないんで。30分、遅れて返しても問題ない」

“ながら”がダメなのは、勉強や読書に限らない。

「何かをしながら、は良くない。食事をしている時は、食事を楽しむ。たまにはいいけど、僕は後輩たちと食事をする時も『(スマホは)触らないで』という話はしています。僕は良い先輩に巡り合って、基本的なマナーを教えてもらいました」

また、集中が大事というのは、プロで学んだという。

「プロに入ってビックリしたんですが、ブルペンは、しんとしてて、みんな集中してるんです。そこで、50球なら50球、バババと投げて終わり。そういうところを大事にしてるんだな、と思いました」と経験を明かした。