西武金子侑司外野手(28)が5日、メットライフドームで契約更改交渉を行い、700万円アップの5700万円でサインした。

今季は打率2割2分3厘にとどまり「下がっても仕方ないくらいと思っていた。自分を応援してくれたり、信じてくれていた人たちをさんざん裏切って、ガッカリさせてしまった。自分に一番ガッカリしました。しんどかったですね」と険しい表情で振り返る。

一方で32盗塁をマークし、9月のソフトバンク戦では守備でビッグプレーを披露してチームを救った。「数え切れないくらい自分を嫌いになりそうになった。どれだけ打てなくても、切り替えて盗塁したり、守備を頑張ったり、その辺は歯を食いしばってできたのかな」と、悔しさにまみれたシーズンの中で意地を見せた。

例年、ともに自主トレを行ってきた松井稼頭央が今季限りで引退して2軍監督に就任した。「自主トレからお世話になって、最後1年間、一緒にプレーできて、ものすごくいい経験になりました。自分が来年(2軍に行かず)1回も顔を合わせずに活躍するのが恩返しになるのかなと思う」と話し、リードオフマン奪取を誓った。(金額は推定)