ロッテの新入団選手9人が5日、さいたま市内の浦和寮や2軍施設を見学した。ドラフト4位の明桜・山口航輝外野手(18)は来年の1月の入寮を心待ちにした。「寮がきれいで驚いた。(高校時代とは違い)テレビも置けるし、クーラーも付いていた。楽しみです」と心を躍らせた。

二刀流という諦められない夢がある。高校入学直後の1年春から東北大会に登板するなど、最速146キロを投げる右腕として注目された。しかし昨夏の秋田大会決勝の金足農戦で右肩を亜脱臼。選手生命に関わる大けがを負った。

それでも高校通算25本のパンチ力を買われ、外野手として指名された。右肩は完全復活には至っていないが、遠投90メートルを投げられるまでに回復。4日のファン向けの新入団選手発表会では「まだ二刀流を諦めていません」と言い、集まった300人のファンを湧かせた。「まずは外野からの送球でアピールしたい」。高校時代のライバル金足農・吉田輝星とプロで投げ合うために、まずは野手として結果を残す。