オリックスからフリーエージェント(FA)宣言した西勇輝投手(28)が阪神移籍を決断したことが6日、分かった。阪神、ソフトバンク、オリックスによる争奪戦が展開されたが、最終的に新天地を選んだ。

西はFA宣言時に「自分をどれだけ必要としてくれるか、熱意を共有したい」と語り、最後までこだわった。他球団とも複数回の交渉を重ね、その中で阪神の熱意が決断の決め手となった。高校卒業から10年在籍したオリックスには特別な愛情があり、資金力が潤沢なソフトバンクなど、熱烈なオファーをもらった他球団への感謝もあった。自身のブログでは複雑な心境を吐露。神経をすり減らし体重も3キロ減った。

阪神にとっては通算74勝右腕は今オフ補強の筆頭ターゲットだった。過去5シーズンで2桁勝利など安定感は抜群。西は今日7日にも2球団に断りを入れる模様。阪神とは矢野監督が同席して3度目の交渉を行い「阪神西」が誕生する。