日本ハムは7日、前台湾・ラミゴの王柏融外野手(25)と契約合意に達したと発表した。

11月20日に優先交渉権を獲得以降、入団交渉を続けていた。台湾史上最強打者との呼び声も高い王柏融は、昨季まで2年連続打率4割以上をマークするなど「台湾の大王」と呼ばれ、台湾リーグでは4年間で通算378試合出場で1484打数573安打で打率3割8分6厘、86本塁打、319打点を記録した。

栗山英樹監督は王柏融の獲得について球団を通じて「王選手の台湾での大活躍は周知の通り、ここで私が述べるまでもありません。本当に欲しくて、どうしてもファイターズで一緒に野球がしたいと願っていた選手。素晴らしい縁を持つことができました。王選手は、台湾の宝。今度は日本で大きな夢を実現してほしいですし、そのために我々も全力を尽くします。打撃面での期待が大きいですが、層の厚い現外野陣を、多方面からさらにレベルアップさせてくれるはず。いち早く日本の環境になじみ、本来の力を存分に発揮してもらいます」と期待した。

吉村浩GMも球団を通じてコメントを発表した。「『大王』は25歳にして、極めて高度な打撃技術と対応力を有しており、日本球界への順応とさらなる進化も期待しています。紛れもなく、CPBL(中華職棒=台湾プロ野球)史上最高の選手であり、NPB(日本プロ野球)での活躍に不安要素はありません。ファイターズへの入団は『アジアの大砲』と呼ばれた呂明賜選手の日本デビューや、イチロー選手のメジャー移籍に匹敵する国際的なチャレンジです」。