ソフトバンクは10日、福岡空港から選手、監督、コーチ、スタッフとその家族ら約240人が日本一祝賀旅行の地ハワイへ旅立った。育成契約から7月に支配下登録をつかみ、1軍での活躍が認められて旅行メンバーをつかんだ大竹耕太郎投手(23)は、筋トレグッズを持参。飛躍の2年目に備え、バカンス気分もそこそこに「鍛錬のハワイ」にする。

旅行カバンに詰め込んだのは「筋トレ用の5本指の靴、ベルト、膝サポーターなどですね」。いわば、トレーニング用、大竹版の「三種の神器」だ。

このオフはイベントやテレビ出演などで多忙な時間を過ごしながら、ほぼ毎日体を動かしているという。今季は1軍で3勝を挙げ、日本シリーズでもベンチ入りする活躍を見せたが、自分自身を見失ってはいない。「立場的に絶対的なものがあるわけではない。また一から。来年のキャンプでは、違うところを見せないといけない。体つきも、投げる球も。この冬しっかりやってきたな、というところを見せないと」。両親を招待している、気を抜くつもりはない。親孝行の時間もしっかり取りつつ、ウエートトレーニングもしっかり行うつもりだ。

少しばかりの「ご褒美」も考えている。先日の契約更改交渉では来季年俸1500万円を勝ち取り、入団時の400万円から3・75倍にジャンプアップ。「買い物がしたいですね。ここまで倹約してきたので(笑い)。バッグなどを買いたい」。オンとオフを切り替えながら、充実のハワイにする。【山本大地】