DeNAに超重量打線構想が浮上した。アレックス・ラミレス監督は来季に向けたプランとして「筒香は4番でいく。ロペスが5番でソトが3番と考えている」とクリーンアップを明かした上で、「2番には宮崎」と名前を挙げた。リーグ屈指の破壊力を誇るクリーンアップの前に、チーム1のバットマンを配置することで、打線の厚みを持たせるプランを、早くも立てている。

宮崎の2番起用は、今季終盤にかけて増えていった。昨季首位打者のタイトルホルダーが出塁することで、ソト、筒香、ロペスと続く強打者に得点圏で打席を回すことができる。クリーンアップの3人はいずれも30本塁打を打った経験を持ち、特にソトと筒香は、今季本塁打王争いを演じた。相手投手からすれば、宮崎との勝負は避けられず、プレッシャーをかけることができる。

実際に、宮崎は2番での打率は3割3分7厘、出塁率は3割9分4厘を誇る。宮崎は「打順はまったく気にしない」と話すが、打順別(先発が20試合以上)では、3番と5番に比べ一番高く、適性を数字が物語っている。

同監督は「1、2番に桑原、神里、梶谷もいる。どういう状態でキャンプを過ごすかによって変わってくる。場合によっては(宮崎5番で)ロペスの6番もある」とオプションを持っているが、現時点では2番宮崎からの重量カルテットが基本線。破壊力抜群の打線で、混戦が予想されるセ・リーグの頂点を目指す。【栗田成芳】