前マリナーズの岩隈久志投手(37)が19日、巨人への入団会見を行った。背番号は近鉄や楽天時代に背負っていた21番に決まった。

日米通算170勝を挙げた右腕が、8シーズンぶりに日本球界に復帰する。岩隈は「先ほど、正式にサインをしてジャイアンツの一員になりました。原監督から直接『優勝するために一緒に戦おう』と真心のお言葉を頂いた。この熱い思いに応えたいと思いジャイアンツでプレーすることを決意した。メジャーで培ってきた経験を生かして、若手の手本になるようなプレーで優勝を目指していきたい」と決意表明した。

そろって登壇した原辰徳監督は「私にとってクマさん(岩隈)は印象に残る選手の1人。この1、2年、メジャーリーグにおいて苦しんでいると思って見ていた。9月ぐらいに多方面からエネルギーを蓄積していると聞いた。監督になることが決まって、ぜひともジャイアンツの一員として一緒になって戦ってほしいと思った。FAという形になって、すぐに彼に電話をした。『来季は優勝するためにジャイアンツのユニホームを着て戦ってほしい』と伝えた。さまざまな考えの中で決断に至るまでにはかなり悩んだとこもあると思う。メジャーリーグが第2の人生であるなら、ジャイアンツで第3の人生を大いに羽ばたいてほしい」と話した。原監督はすでに岩隈を来春キャンプで1軍に置くことを明かしている。