来日1年目のDeNAソトが41本で本塁打王に輝いた。来日1年目に本塁打王は17年ゲレーロ(中日)以来14人目、40本塁打以上は04年ラロッカ(広島)以来8人目になる。

ソトの初出場はチーム29試合目の5月6日巨人戦。来日2打席目で野上から初本塁打を放った。シーズン途中に来日した14年メヒア(西武)がチーム39試合目、5月15日日本ハム戦で1号を放って本塁打王を獲得したが、4月終了時に0本の選手が40本以上打ったのは72年長池(阪急)以来、46年ぶり2人目。ソトのチーム29試合目で1号は、40本塁打以上の選手では最も遅かった。

12本差を逆転した。7月4日時点ではトップの筒香(DeNA)が19本、ソトは7本しか打っていなかったが、8月に11本、9月に10本と量産してタイトルを奪取。2カ月連続の月間2桁本塁打は03年8、9月中村(西武)以来で、セ・リーグでは02年7、8月松井(巨人)以来7人、8度目のタイ記録となった。逆転本塁打王は72年長池の15本差が最大で、12本以上は5人目。セ・リーグでは04年ウッズ(横浜)07年村田(横浜)に並ぶ最大の逆転劇で、残りの試合数とカードが一緒の同僚との12本差をひっくり返したのは初めてだった。

本拠地の横浜で20本、ビジターで21本打った。敵地21本の内訳は甲子園6本、ナゴヤドーム6本、マツダ5本、神宮3本、東京ドーム1本。今季、甲子園は1試合平均の本塁打が1・10本で12球団の本拠地では最も少なく、ナゴヤドームは2番目に少ない1・21本。ナゴヤドームで6本以上は63試合で7本のビシエド(中日)とソトの2人で、甲子園で6本はソトだけ。本拠地にしている阪神選手より打った。タイトルを争った丸(広島=39本)は両球場で合計6本、筒香(38本)は3本、バレンティン(ヤクルト=38本)も3本だったが、ソトは1発の出にくい2球場で12本打って本塁打王を獲得した。【伊藤友一】