ソフトバンク甲斐が21日、ヤフオクドームで約1時間の契約交渉を行い、保留した。美間、上林に続き、今季3人目。甲斐は「(金額に)多少の差はあった。球団には評価してもらって感謝している。自分で1回整理して。自分の思ったことは言えた」と話した。今季の年俸4000万円から1500万円アップの5500万円が提示された模様だが、希望額には少し届かなかった。

広島の足を止めた強肩「甲斐キャノン」で、日本シリーズのMVPを獲得。そういった活躍も含めた評価だったが、打撃面では打率2割1分3厘、7本塁打、37打点。「打撃でもまったくですし、わがままを言える立場ではない」と、打撃で貢献できなかったことも理解している。試合終盤はベテランの高谷にマスクを譲ることも多かった。三笠球団統括本部本部長は「交渉に課題が残っているわけではない。(次回)あと1時間話して決めましょうかということ」と説明。年内に2回目の交渉を行う予定だ。(金額は推定)