来秋ドラフト候補の大学生は、捕手豊作の年になりそうだ。23日、東都大学リーグの東洋大・佐藤都志也捕手(聖光学院)、東京6大学リーグの立大・藤野隼大捕手(川越東)、首都大学リーグの東海大・海野隆司捕手(いずれも3年=関西)が年内の練習を打ち上げた。3捕手ともに今夏に大学日本代表に選出され、対抗心をむき出しにする関係。慶大・郡司裕也捕手(3年=仙台育英)を含め「捕手戦国時代」が到来する。

東海大・海野は肩に絶対の自信を持つ。実戦での二塁送球最速は1・78秒。プロでも最上位クラスの数値ながら「打撃は(佐藤らが)上なんで、そこは気にしません。肩は他の大学生に負けたくない。得意分野をめちゃくちゃ伸ばしたい」とさらなる成長に貪欲だ。「簡単そうに盗塁を刺すのがすごい」とソフトバンク甲斐にあこがれる。“海(かい)キャノン”で大学球界を席巻する。

◆海野隆司(うみの・たかし)1997年(平9)7月15日生まれ、岡山市出身。中学時代はファイターズ岡山でプレー。関西(岡山)では2年夏に甲子園に出場した。東海大では2年春から正捕手を務め、今秋は5番を打った。172センチ、77キロ。右投げ右打ち。