ソフトバンクを自由契約となり、ヤクルトへの来季入団が決まった寺原隼人投手(35)が、先発として再生する。29日、地元宮崎市で開催されたプロ野球宮崎県人会チャリティーゴルフコンペに参加。来季の起用法について田畑投手コーチと電話で話したことを明かし「先発で最初は行く、という話をしました。チャンスなので頑張りたいと思います」と意気込んだ。

近年は中継ぎでの登板が多く、今季は21試合に登板し防御率2・39だった。17年は6試合に先発したものの、その後はリリーフへ回っていた。ヤクルト再生工場でのローテーション入りへ、まずは体作りに重点を置く。自主トレは、初めて京都府内で行うことが決定。元楽天藤江のサポートを受けて、調整する予定だ。

今までは米グアムやハワイなど暖かい地域で体を動かすことが多かったが、あえて寒い場所を選択した。「ずっと暑いところでやっていたので、あえて寒く。暖かいと、バテてしまうこともあるので。まずは先発のため、肩のスタミナ、体力を作っていきたい」と来季を見据える。通算299試合で71勝80敗23セーブの経験を武器に、再び先発のマウンドで輝く。【保坂恭子】