DeNA筒香嘉智外野手(27)が、「断食新年」を迎える。1月1日から今オフ2度目となる断食を敢行する。1週間、酵素水だけの食生活を続け、体の中をリセットする。すでに11月下旬に行っているが、「2回やることで効果が上がる」と年明け早々、気持ちだけでなく体も新たに生まれ変わる。来季に向けて、年末年始もストイックな日々を送る。

坪井打撃コーチに勧められ、数年前から始めたオフの恒例行事だ。回復食を含めると、実行期間は10日間にも及ぶ過酷な空腹との戦い。「耳も目を鼻もクリアになって、感覚が研ぎ澄まされる。(断食を)やってから、風邪をひいたこともない」と言い切るほどの効果を得られるという。体重こそ7~8キロ減るが「食べればすぐに体重は戻るので、心配はない」と、あくまでも体をリセットすることが目的だ。

すでに12月上旬から自主トレに没頭しており、来季にかける思いは強い。「来年はベイスターズでやることだけしか考えていない。チームで成績を残すことだけ」。11月の契約更改の場で将来的なメジャー挑戦の意向を球団側に伝えたが、今はDeNAの主将として、主砲として、チームに勝利を呼び込むことだけに集中している。「毎年優勝したいと思ってやってきた」。来季プロ10年目。節目の新年は筒香らしくストイックにスタートを切る。【栗田成芳】