中日平田良介外野手(30)が新年の誓いに「タイトル獲得」を掲げた。今年の目標として色紙に力強く書いた。「打撃のタイトルが取りたいです」と力を込めた。

昨季の平田はキャリアハイの1年だった。プロ入り最多のシーズン138試合に出場。打率3割2分9厘はリーグ3位に。8月16日のDeNA戦(ナゴヤドーム)では、史上68人目のサイクル安打も達成するなど、首位打者ビシエドとともに中日打線をけん引した。守備でも貢献し、ゴールデングラブ賞を初めて受賞した。

平田の精神面をフォローする中村メンタルトレーナーも「僕はたいそうなことはしていません。日常から前向きに楽しむように。この投手は打てないという意識をなくし、プラス思考に考えている。彼は貪欲で、次の行動を考えて野球をしている。野球脳が高いですね」と話す。好調の1年を分析し、さらなる進化に太鼓判を押す。

年末に慰問した名古屋市の児童養護施設「駒方寮」では寮生たちに「来季の全試合出場」を平田は誓った。昨年の数字から見える打撃タイトルは、首位打者、最高出塁率、最多安打。自身初のフル出場を実現した時、新年の誓いも現実のものになるはずだ。【伊東大介】