チーム新人一番乗りでアピールだ!ロッテ新人合同自主トレ2日目の12日、ドラフト5位の中村稔弥投手(22=亜大)が雪の降るロッテ浦和球場でブルペン入り。

感覚を確かめるように、全て直球で20回左腕を振った。「大学の頃は初日にブルペンに入っていたし、アピールの意味もあります」。ドラフト2位東妻勇輔投手(22=日体大)同3位小島和哉投手(22=早大)など新人6投手の中で、一番乗りで投げ込んだ。

新調したグラブには「感謝」の文字を入れた。入寮時の持参品は、大学3年時の17年秋、亜大・生田監督の薦めで読み始めた「なぜ、感謝をするとうまくいくのか」という著書。「その時期負けが続いていたので、変わるきっかけになった。試合の前には読むようにしている」。以降、17年秋は最優秀防御率(1・21)、18年秋にも最優秀防御率(0・96)とベストナインのタイトルを獲得。両親はじめ、自分を支えてくれる全ての人に感謝することで成績も向上した。この日もブルペン捕手に「ありがとうございました」と深々と一礼。感謝を忘れなかった。

投球を見守った永野チーフスカウトは「彼らしい、いい球だった。球の出どころが見にくく、力強さのあるソフトバンク和田みたい」。目標の開幕1軍に向け、感謝を忘れず努力する。