平成最後の支配下指名から「前へ」出る! ヤクルトのドラフト8位吉田大成内野手(23=明治安田生命)が13日、埼玉・戸田球場での新人合同自主トレで精力的にメニューを消化。昨秋ドラフトで支配下登録では全体最後の83番目で指名を受けた強肩遊撃手は、「充実した練習ができています」と満足げに話した。

笑顔には理由がある。12日に、母校明大のラグビー部が22年ぶりに大学日本一に。「すごくうれしいです。大学時代も野球部で明早戦を応援に行ったし、今もラグビーの記事を見て刺激をもらいます」。卒業後に明治安田生命へ進むなど「明治」に縁のある吉田は、ラグビー部伝統の信条である「前へ」を実践する構え。「いのしし年でもありますし『前へ』行くだけです」と力強く話した。

注目度でも前を目指す。同姓で名前の響きも近い、日本ハム1位の吉田輝星をひそかに意識する。「向こうは1位ですし、人気にあやかれるといいですね」とニヤリ。ドラフト1位と最下位。立場は正反対だが、飛び込んだのは同じ世界。猪突(ちょとつ)猛進で目標の「開幕1軍」を勝ち取り、名前の通り「大成」する決意だ。