1億円プレーヤーとして今季に臨む。ヤクルトの雄平外野手(34)だ。昨年、3割1分8厘、11本塁打、67打点の成績を残した。年俸は一気に4000万円アップ、17年目の大台突破となった。03年に投手として入団し、09年オフに野手に転向した。「1度は投げ出したが、次に打つ手があった?」と解釈しよう。

近年の転向成功例としてヤクルト石井琢朗打撃コーチの名が挙がる。投手としては1勝(4敗)ながら、打者に転向すると、歴代11位の通算2432安打。投手経験が「強みに(2432?)なった」。04年にセの首位打者に輝いた嶋重宣(西武2軍コーチ)もそんな1人で、こちらは1敗だけの未勝利。投手はいっぱい、いっぱいだった?

雄平は18勝(19敗)を挙げた。制球に難はあったが「いっぱち(18?)の投手だった」。打者通算は2割9分7厘、736安打、54本塁打している。「2ケタ勝利&50本塁打」で区切るとプロ7人目。日本ハムの大谷翔平(エンゼルス)は届かなかった。川上哲治(巨人)らほとんどが1リーグ時代に活躍した選手だ。

雄平は野手10年目を迎える。次の目標は1000安打、100本塁打だろう。いや、目指すはもっと「高い(高井?)雄平」かもしれない。【米谷輝昭】