プロ10年目を迎えたソフトバンク今宮健太内野手(27)が「3割&20発」とベストナイン賞獲得を目標に、打撃力強化に励んでいる。18日に3年目となる福岡・北九州市での自主トレを公開。「10年目の節目の年。個人的にはベストナイン目指して、打率3割、20本塁打をクリアしたい」と話した。

自主トレのテーマとした「打ち込む」-を体現した。ノックなどの守備練習を終えた後、午後1時から始まった打撃練習は休むことなく2時間打ち続けた。フリー打撃、ロングティー打撃でも両翼102メートルの外野フェンスを打球が軽々と越えていく。打撃に関しては昨年秋に痛めた左太もも裏の不安はない。「100球中100球仕留めるのは難しい。でも1球でも多く仕留められるようにしている。技術というよりバットをとにかく多く振る」。日焼けした顔に決意をのぞかせた。

悔しさと責任の重さが今宮の背中を押す。昨年は右ひじ、足の故障などもあり、99試合の出場に終わった。目標にした6年連続のゴールデングラブ賞も逃した。「守備の人」としての再奪取はもちろんのこと、打撃力も見せつけベストナインとのダブル受賞も視野に入れている。昨年オフには球団と4年10億円超(金額は推定)の大型契約を結んだ。「ホークス以外でプレーするつもりはない」と“生涯ホークス”を誓った。「契り」に結果で報いるのはプロの姿と自覚している。新背番号「6」は自ら希望した。「チームを引っ張って、結果を残して1年間成長したい。信頼される人間になっていきたい」。今宮は有言実行を誓った。

【佐竹英治】