日本ハムの道産子トリオが、北海道の球児のために立ち上がる。鍵谷陽平投手(28)杉浦稔大投手(26)玉井大翔投手(26)が「チーム北海道」を結成し、道内の野球少年少女に用具支援などを行う応援プロジェクト「ネクスト・サークル」を始動する。杉浦は「野球をやりたくても出来ない子供たちにとって、少しでも野球が出来る環境が整う力になれれば」と決意を示した。

北海道の野球界が抱える課題解消に挑む。郡部が多い北海道では、野球部員が10人未満という高校が全体の7・8%を占める。現状では、野球に取り組む小中学生が高校進学とともに野球を続けることを諦めるケースもある。そこで、厳しい環境下で野球に打ち込む小中学生を対象に野球用具を寄贈。野球に対する意欲を持ち続けてもらう手助けを行っていく。

今日24日から球団ホームページにある専用応募フォームなどで支援先の募集を開始する。支援対象は2つ。<1>道内在住で1~3人の少人数で野球をしている、または野球を始めたい希望を持つ小中学生、<2>現在の所属メンバーが4~8人で、1チーム9人がそろわない道内の小中学生野球チーム、中学野球部。<1>は2月24日まで、<2>は9月30日まで受け付ける。

鍵谷は「自分が小さいころ、仲間と一緒に楽しく野球ができて成長できました。そのような経験を北海道の多くの子どもたちにもしてもらう機会になったらいいなと思います」と話し、玉井も「北海道出身の自分たちが環境を整える手助けに少しでもなれればと思います」と力を込めた。