ジャパニーズドリームを目指すアドベンチャーの出発点で、リアルなレジェンド冒険家と遭遇した。

巨人に育成選手として入団するレイミン・ラモス投手(22)とイスラエル・モタ外野手(23)が26日、来日した。ドミニカ共和国から経由した成田空港着の航空機は、冒険家三浦雄一郎さんの帰国便と同便だった。

報道陣でごったがえす到着出口を横目に、ラモスは「非常にいいコンディションだけど…寒い」と苦笑い。アコンカグアへの登頂を断念した三浦さんとは飛行機を降りる際に接近した。モタが「知らないですけど、見ました」と言えば、冒険家と伝え聞いたラモスは「山を歩くのは好きです」と告白。南米最高峰の標高6959メートルには遠く及ばないが、母国ドミニカ共和国では「そんなに高くないです。(標高)500メートルぐらい」と登山と向き合ってきた。

ラモスは185センチの長身から最速98マイル(約158キロ)を誇り、モタは188センチの大型外野手。巨人の育成選手は昨季メルセデス、アダメス、マルティネスと次々と支配下登録を勝ち取ってブレークした。「ストレートが持ち味」とアピールを狙うラモスは、86歳のレジェンドとの遭遇に「自分たちが降りた時に彼も一緒に降りてきた。非常にいい兆候だと思う」と吉兆を感じ取った。【前田祐輔】