巨人育成の新外国人、イスラエル・モタ外野手(23)とレイミン・ラモス投手(22)が27日、神奈川・川崎市のジャイアンツ球場を初めて訪れた。

ドミニカ共和国出身の2人は、前日26日の午前に来日。1夜明けたこの日は午前中から室内練習場で約1時間、汗を流した。

最速158キロ右腕のラモスはキャッチボールで、うなるような力強い速球を投げ込んだ。「真っすぐとスライダーには自信がある。いいコンディションだよ。少し寒いけど、これからアジャストしていければ」。充実した施設に「とても気に入っているよ。ドミニカにもこのような素晴らしい施設があれば、若い選手のモチベーションも高くなると思う」と感銘を受けていた。

先発とリリーフのどちらを希望するかという問いには「僕は5回から登場して、8回くらいまで投げたりすることが得意。接戦の試合になれば、そういったポジションも必要になると思う」とロングリリーフに適性があると自負した。

身長188センチを誇る大型外野手のモタは「パワーが自慢だね」と笑顔でアピール。マシン打撃でも豪快なスイングを披露し、関係者を驚かせた。目標の選手には「昔から知っていて、友だちだよ」という広島バティスタ。以前から日本の文化に興味があったと明かし「食べ物が楽しみだね。特にラーメンを食べてみたい」と心を躍らせた。

トライアウトに携わった国際部の大森課長は「1回のトライアウトで10から15人。だいたい150人の中から獲得を決めました」と経緯を話した。「ラモスは粗削りでコントロール、変化球はこれから。テストでは154キロが出ていた。アダメスと同じくらいのレベルだった。日本の22歳であればあれだけの球を投げられる選手は少ない。モタはとにかくパワー、飛距離が魅力的。マルティネスよりもパワーがある」とそれぞれの獲得理由を示した。昨季は同じく育成で入団したメルセデス、アダメス、マルティネスが支配下登録をつかんだ。「去年はちょっとした成功例になったと思う。3人のように成長してくれたら」と期待をかけた。