頼れるオヤジたちが投手陣を支える。ヤクルトのデービット・ブキャナン投手(29)とデーブ・ハフ投手(34)が28日、米国から成田空港へとそれぞれ来日した。

新米パパのブキャナンはメロメロだった。昨年9月に長男ブラッドリー君が誕生。報道陣に携帯タブレットの待ち受けにした愛息の画像を見せ、「ダッドか『お父さん』と呼ばせるか迷っているよ」と笑顔を浮かべた。昨季チーム最多の10勝右腕はオフの期間は朝5時に起床し、トレーニング。早い時間にみっちり練習を積み、息子の世話をするための時間をつくった。「これまでは(夫人の)アシュリーのためにという思いだったが、そこに子どもへの思いもできた。ベストパフォーマンスをするという気持ちが大きい」とモチベーションは高い。

狙うは2年連続の開幕投手。息子のためにも「昨年は名誉をもらった。今年はさらにそれを目指したい。他の先発投手がいるが、競争して勝ち取って、シーズンを迎えたい」と意気込んだ。

2年目のハフはどっしりと構えた。昨年12月22日に、次男のディラン君が誕生。ブキャナンと同じく「子供が生まれたので、普段は家の仕事をやっていたよ」と振り返る。マイホームパパになりながら、練習も積み上げており「ライバル、ジャイアンツなんかは補強しているのも知っている。でも、ウチも投手の人数がそろっている。競争して、チームを優勝させることに貢献したい」と話した。キャンプ中のオフにはブキャナンとゴルフなどに出かけ、パパトークを行うつもり。「3月になったらお互いの家族も来て、紹介できると思う。クラブハウスでも選手に紹介したい」と子どもの存在を力に、活躍を期した。