ヤクルトのドラフト1位清水昇投手(22=国学院大)が2日、新人王に触発され、急きょ予定を変更して2日連続でブルペン入りした。

ウオーミングアップの際、16年に日本ハムで新人王を獲得し、今季からトレードで加入した高梨から「キャッチボールしよう」と呼ばれた。1軍の投手陣で新人は1人。まだキャンプ2日目で緊張している中、清水は「高梨さんは雰囲気があって、怖いのかなと思っていたけど、声をかけてくれた」と感謝し、球を受けた。回転、スピード、キレ。グラブを通じて、新人王のすごさを実感。「ひと味違っていた。今まで感じたことのない感覚だった」と刺激を受けた。

午後の個別練習の時間、ブルペンでシャドーピッチングを行った。するとそのまま、予定を変更してボールを手にとった。立った捕手に、変化球を交ぜてフォームを確認。「練習中に気付いたことを試したかった。キャッチボールが難しいということに気付いて、もう1回見直してやりたかった」と腕を振った。9日の紅白戦に登板予定。「まだ(キャンプインから)2日しかたっていないけど、すごい勉強になっている」と着実にプロ野球選手としての経験値を積み上げている。【保坂恭子】