ヤクルトから日本ハムへトレード移籍した秋吉亮投手(29)は2日(日本時間3日)に、米アリゾナキャンプで初ブルペンに入った。「投げすぎず、という感じですね。飛ばしすぎないように、やっていこうと思います。今日も23球投げましたけど、そこまで力は入れていない。5割くらいですね」。直球のみ、制球と指にかかるボールを意識したという。

プロ入りした14年以降、5年間で通算283試合登板の実績がある。15年は74試合、16年は70試合に登板した。シーズンが長丁場であることを十分に承知している。「まだまだ、これから。沖縄に戻ってから投げ込んでも遅くはないかなと思っています」。自分のペースを崩さず、落ち着いて新天地での初キャンプを過ごしている。

環境が一変した今季に懸ける思いも当然ある。「移籍してきたメンバーで活躍したい思いもあります」。自身に加え、同じくトレード移籍した谷内亮太内野手(28)、オリックスを自由契約となり日本ハムと契約した金子弌大投手(35)と移籍組は3人いる。「金子さんに初めて連絡をした時も『移籍組でがんばろう』と言ってもらったので、自分のピッチングでしっかりチームに貢献できるようにできればいいなと思います」。変則のサイド右腕が、北の大地で躍動する準備を着々と進めている。