早大は5日、同大OBで、昨季までDeNAでプレーした田中浩康氏(36)が野球部のコーチに就任すると発表した。この日、学生野球の資格回復が認められた。6日から指導にあたる。今年から指揮を執る小宮山悟監督(53)と二人三脚で、15年秋以来7季ぶりの優勝を目指す。

田中氏は尽誠学園から早大進学。1年春から二塁のレギュラーをつかみ、1学年上の鳥谷(現阪神)と二遊間を組んだ。東京6大学リーグ通算102安打を重ね、04年ドラフト自由枠でヤクルト入団。自己犠牲をいとわない打撃と堅実な守備に磨きをかけ、3年目の07年には二塁でベストナイン。12年には、ベストナインとゴールデングラブ賞に輝いた。

山田の台頭もあり出場機会を減らす中、球団から16年限りで戦力構想外を伝えられた。指導者の打診を受けたが、現役続行を望み退団した。17年からは、DeNA。同年、通算1000安打を達成した。18年限りで現役引退。プロ通算14年間で1292試合、1018安打、打率2割6分6厘、31本塁打、351打点、33盗塁を残した。