ヤクルトに10年ぶりに復帰した五十嵐亮太投手(39)が、新フォームと新球種で再起する。18日、フリー打撃に初登板。山田哲、青木と対戦し、直球とカーブを合わせ45球で安打性の打球は青木の2本のみ。右ふくらはぎの張りで別メニュー調整だったが「感覚を確かめたかった。感じは悪くなかった」。青木は「手元でぴゅっと伸びていた」と振り返った。

マウンド上で右腕を振り下ろす動作を繰り返した。股関節や体幹を意識して立ち、腕の角度を高くする新フォームを固めている。昨年までは痛めた腰の影響から背中が丸くなり、軸足の膝が曲がるなど注意点が多かったが「クビになったことで、変えるきっかけになった。オフに一から見直すことができた」と話す。

キャンプイン後、ツーシームの習得を始めた。ブルペンで試し好感触をつかんだ。22年目に球種を増やす選択をした。「イメージ通りの投球ができれば、結果もついてくる」。開幕へ、エンジン全開で調整する。【保坂恭子】