楽天渡辺佑樹投手(23)が21日、12失点の投手陣でキラリと光った。

沖縄・金武町で行われた日本ハムとの練習試合で8回から登板し、2回無安打無失点。この日本塁打を放っていた清宮には得意のスライダーでカウントを稼ぎ、最後はチェンジアップで空振り三振に仕留めた。「相手がスライダーを意識しているところでチェンジアップをうまく使えた。内角へシュートを1球挟めば、さらに幅も広がる」とうなずいた。

7人中5人と左打者との対戦が集中する局面で3つの三振を奪い、持ち場を全うした。3イニングを投げた16日のロッテ戦に続く無失点。2軍で登板5試合にとどまったルーキーイヤーの昨季は「試合で使えるような精度になかった」というチェンジアップやシュートに磨きをかけ、1軍デビューに近づきつつある。「まずは左打者をしっかり抑えて、徐々に1イニングだったりを任せてもらえるように。そのためには、もっと精度を高めないと」と貪欲にアピールを続けていく。【亀山泰宏】